It's MotorSports !
ずいぶん前に、あるイベントの賞品でもらったスピーカの記事を書いた。
そろそろほとぼりも冷めた頃だし、ネタ切れ気味だし、ちょっとそのイベントの話でも...
そのイベントというのは、勤務先の職場の同僚たちとのでカートレース。
カートというと、遊園地のゴーカートを想像されるかもしれないが、わかりやすく書くとあれのパワフルなものと考えていただければいい。
今回のように初心者が楽しむようなクラスでも最高速は70km/h程度には達し、その着座位置の低さから、体感速度は軽く100km/hを超える。
自分で書くのもいやらしいが、私は素人の中ではそこそこ速い方だと思う。
前に勤めていた会社でも所属部署で大会があり、個人部門で1位にもなった。
だが、今の勤務先は非常にレベルが高く、中の上くらいのポジションがせいぜいだ。
カートはモータースポーツの入口ともいえ、金銭的には本格的に取り組むとしてもサラリーマンが趣味でやる範囲(とはいえそこそこの額にはなるが)でできる。
モータースポーツというと、アクセルを踏む度胸とテクニックがあれば速く走ることができると思われる人もいるかもしれない。
ところが実際は、非常にタフなものである。
まず、加減速が一般のクルマではありえない鋭さで、前後に激しいG(重力)で揺さぶられる。
前後方向のGはまだいい。
コーナーではその速度のために強い横方向のGが働くが、タイヤが路面を捉えている範囲ではその力はそのまま全身にかかってくる。
特にカートはその軽量さゆえに動きが俊敏であり、一般の市販車がサーキット走行をするよりもはるかに強いGで前後左右に揺さぶられる。
その強さはコーナーでは1Gを超える、つまり、自分の体重以上の力で外方向に引っ張られるので、それに耐えなければならない。
まず、頭を支える首がつらくなる。
両腕もその強い横Gに耐えながら市販車よりも重いステアリングをコントロールしなければならない。
体はいちおうシートが支えてくれるわけだが、硬いプラスチック製のシートの中で絶えずどこかに強く押さえつけられるのを感じる。
両足もそれぞれアクセル、ブレーキをmm単位での繊細なストローク操作を要求されるため、けっこう動きが激しくなる。
もうひとつこのスポーツでかかる負荷で特徴的なのは、前後左右の激しいG変化で体の内側まで揺さぶられることで、インナーマッスルが弱いとすぐに気持ち悪くなってしまう。
そう、まさに全身の体力を酷使する「スポーツ」なのだ。
もちろん体力だけではだめで、ドライビングテクニックも重要。
直線はアクセルを目一杯踏み込んでいればいいので問題ない。
重要なのは、ブレーキングポイントとコーナーのライン取りで、ここで簡単に腕の差が出てしまう。
ちょっとでもタイミングを誤れば簡単にスピンしてしまうので、常に正確な判断をしてその通りにマシンを動かせるかどうかが鍵となる。
実際に他車と競うことになると、駆け引きも重要になってくるし、その判断を誤れば重大な事故にもつながるので、メンタルな面も強くなければならない。
このように、速く走るためには心・技・体のすべてがそろわなければならない。
モータースポーツの頂点であるF1のドライバーなんて、神様みたいなものである。
で、この先はあまり詳しく書くわけにはいかないが、肌寒さを感じる中で激しくほとばしるアドレナリンを感じながら、サーキットの風となって疾走した。
この記事へのコメント
小さい頃ゴーカートに乗るのが楽しかった思い出があります。
大人版もあるだなんて!
盛り上がりそうですね。
本格的な競技用のものだと走行にライセンスが必要ですが、私たちが仲間内で楽しむようなものだと普通免許があればOKです。
盛り上がりましたよ。
knackeさん、kiyoさん、ソニックマイヅルさん、nice! ありがとうございます。
一瞬でもレーサー気分を味わうことが出来そうですね(^_-)-☆
子供の頃私もゴーカートに乗ったことがありますが
上手くできた覚えたないんですよね~(笑)
気分だけはF1パイロットですよ。
こんなのでも相当体力使いますから、実際のレーサーはとんでもない体力だと思います。
SORIさん、nice! ありがとうございます。
練習や試合の話を時々聞いてます。
でも、子供の方はまだ中学生なんで、もしかしたら彼の方はゴーカートなのかな…
ゴーカートは、ひっくり返ったりしないんですか?屋根が無い分、バイクと同じで危険だと思うんですが。
めぎさん、
いや、中学生なら、間違いなく本格的なものに乗っていると思いますよ。
なんてったって、ヨーロッパはモータースポーツの本場ですから。
私たちのイベントのカートは、せいぜい70km/hか80km/hくらいまでしか出ませんが、120km/h以上は出るすごいのだと思います。
HIROMIさん、
よくこのスピーカをおぼえていてくださいましたね。
形が印象的でしたから。
四輪ですのでひっくり返るまでいくようなことは滅多にないですが、やはり小競り合いでヒヤッとする場面はあります。
なので、ルールは厳格に管理されています。
shin.sionさん、nice! ありがとうございます。
カートは愉しいですよね。
なんというか、ふだんココロの内に眠っている闘争本能が
覚醒されるように感じます。
本格的ではないのですが、わたしも時折り愉しんでいますよ。
人には内なる闘争本能というか競争本能があるのに気づかされますよね。
日常的な趣味にするにはお金も体力も要りますが、たまに楽しむにはいいですよね。
花粉症はいかがですか?
私も今年はかなりきつかったのですが、最近は少し落ち着いてきました。
殆どなんの多いもない状態で70㎞っていうのは凄いです。
F1レーサーにもカート出身という人は沢山いますし、俳優の赤木圭一郎さんなんて、カート事故で亡くなってますものね。遊園地で遊ぶのとは大きな違いであるのは知っていたのですが、そんなにスピードが出るものとは知りませんでした。
何かの間違いがあれば大きな事故につながりますから、あまりヒートアップしすぎない冷静さも必要です。
同僚の中でやっているので、その辺りのバランスが保てていたのかもしれません。
空のRayさん、nice! ありがとうございます。
私もこんなふうにしてアップしてみようかしら^^
ゴーカートなども乗ったことがないです。私は絶対センスがないと思う(笑)
曲がりきれずコースアウトしそうです。
今回の記事は同僚も入っていますので、ばれることがないように加工を入れました。
これくらいやれば大丈夫ではないかと。
カートも大人ならではの楽しみっていう感じで良いですね。
一度乗ってみたいですが、とってもノロノロ運転しちゃいそうです。汗
皆さんあのスピーカーをおぼえていらっしゃいますね。
けっこう形でインパクトがあったんですね。
当然のようにコーナーでスピンしました。
「ブレーキングポイントとコーナーのライン取り」
頭では分かっててもできません~(笑)
YAPさん、運転がお上手な方だと想像していますが、
それより上をいく方がいらっしゃるんですね。
カーとはブレーキが後輪だけですので、コーナリング中にブレーキを踏むと、簡単にスピンしてしまいますね。
その特性を車体の向きを変えるために積極的に使う手もありますが、なかなか難しいです。